あんこのスペシャリストとしてトップをとる! 安心・安全を追求したパイオニア

かねご製餡

昭和43年。かねご製餡は八戸市の郊外、当時は田んぼだらけだった南類家に創業。良質なあんこを製造するのに欠かせない、豊富な地下水に恵まれていたのがその理由だった。

生あん・練りあんの製造をベースに、味はもちろん、食の安全性、低糖質和菓子の開発など、あらゆる角度から「あん」を追求。日本の伝統文化である和菓子を根底から支えるべく、あん作りにこだわり続ける-

業界でいち早く世界規格の認証を取得

平成19年、ISO9001、2000(※)認証を取得したことが、かねご製餡の大きな転機となる。平成15年に食品安全基本法が制定され、肉類や卵、乳製品などを中心に食の安全性が注目され始めた時代。餡子業界としてはいち早い取り組みで、画期的なことだった。さらに26年、FSSC22000(※)認証を取得したことが、現在の、かねご製餡の確固たる信頼を築きあげている。

「取得以前、当社が目指す方向について議論を重ねていました。売上で業界トップを目指すのか、それとも事業規模拡大か? ですが、それだと薄利多売による品質低下の可能性も考えられます。それを“うちの自慢の餡子”と胸を張って言えるかと考えたときに、私たちの答えはNOでした。そこで、現社長が舵を切ったのが衛生面だったのです」。これからの時代、トップをとるなら“食の安心・安全”だと確信したときのことを、社長室長・野沢利也さんは振り返る。

(※)ISOとは・・・食品安全マネジメントシステムに関する国際規格。食品の安全性を保つためのガイドライン「HACCP」に対し、ISOは明確な国際ルールが設けられており、さらに要求事項が足された「FSSC2200」は、より高度な食品安全の規格となっています。

製餡屋ならではの和菓子ブランド

かねご製餡のもうひとつの特徴は、“あんこ屋”である一方で「匠あんこ堂」という自社ブランドを構えることだ。和菓子屋をはじめとするお客様それぞれのご要望に沿うあんを作り続けてきた結果、レシピ数は300を超える。その膨大なノウハウを活かし、安心・安全を追求した製品が作れる同社ならではのブランドだ。

「ですが、もとは和菓子を製造・販売しようという発想ではなかったのです。社長の、『基本がないとお客様にご案内できない。和菓子を理解し、さまざまな味わいや新たな可能性をご提案するためにも、自社ブランドが必要』という考えから誕生しました」。

実際に、匠あんこ堂の商品をヒントに新たな商品開発に取り組むメーカーや、コラボ企画が立ち上がることは多いという。お気に入りのあの和菓子も、実は、かねご製餡が一役を担っているかもしれない。

笑顔を生む低糖質開発商品への挑戦

羊羹は、黒糖や抹茶、青森県産のりんごといった定番商品から、ショコラやオレンジピールといった洋風のものまで多彩に展開。チューブ入りの『塗るあんこ』も、“あんこ屋の本気”が味わえるとあって人気が高い。「一度食べてもらえれば、納得いただける味だと思っています。美味しいと言ってくださる方のためにも、まじめに作り続けるのみですね」。

また、ご病気や健康を気にされる方にも安心して楽しんでほしいという思いから研究を重ね、天然由来の甘味で味わう「低糖質和菓子」の開発も実現。砂糖不使用の羊羹や、糖質63.3%オフのどら焼き、53.3%オフの蒸し饅頭が、甘いものを我慢せざるを得なかった多くの人を笑顔にする。

願いに応える餡子界のトップに

「あんこ屋は、縁の下の力持ち。菓子職人が素晴らしい作品を生み出す作家だとすれば、最高の素材を用意するのが私たちの仕事です」と語る野沢さん。「こんなあんこ、作れる?」その問いにNOという回答はないという。培った技術と感覚で、あらゆる要望に応えるかねご製餡。東日本大震災に遭われたコーヒー店の味を再現した『コーヒー羊羹』を開発し、店や被災地を支えたいという人々の願いに応えたことも。その味は、感動として心に刻まれる。

安心・安全を叶え「こんな和菓子があったらいいな」に応える、あんこ界のトップを目指して。かねご製餡は、挑戦者であり続ける。

かねご製餡
〒031-0004 青森県八戸市南類家1-11-3
0120-014-344
8:00~17:00
土曜・日曜休

https://shop.kanegoseian.com/

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